わかみやクラブ・城部 <稲村城>

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稲村城   千葉県館山市稲村

稲村城 垂直削崖
(左)稲村城の腰曲輪群 (右)ド迫力の垂直削崖

築城年
不明
歴代城主
里見氏
別 名

形 式
平山城(丘城)
遺 構 土塁・堀切、井戸
解 説  里見氏初代義実は白浜城から千田城に移り、さらに稲村城を築城した。その後、三代義通が稲村城主となったが、病死。その際、子の竹若丸は五歳であったため、弟の実堯に後事を託し竹若丸が十五歳になったら国政を譲るよう遺言したという。実堯は里見四代となり稲村城に入り竹若丸には宮本城に住まわせた。やがて竹若丸は元服し里見義豊と称したが、国政を譲ろうとしない叔父実堯に対し、1533(天文2)年、実堯の拠る稲村城を襲撃、自刃させた。義豊はそのまま稲村城に入り、里見第五代となった。ところが、実堯の子義堯は父の仇を討つため、翌年上総久留里城を出発、対する義豊の軍と滝田街道の犬掛で激戦を交え、義豊軍は稲村城に敗走したが、義堯軍は稲村城を包囲し、義豊を自害させた。

 滝川と平九里川が接続する丘陵部の先端に位置し、館山平野が一望できる絶好の位置に所在している。城郭全体の構造は、丘陵先端部に主郭を置き北東の尾根や南の尾根とは堀切で遮断、主郭につながる痩せ尾根上の小郭と腰郭群から構成される部分、丘陵基部の斜面平場群の部分に大別される。技巧面では単純な部分が多く、戦国初期の特徴を残している城郭とされる。
アクセス 九重駅から徒歩5分
館山周辺は駅のレンタサイクルをおすすめします。
近くの城
館山城、駅前からバスに乗って白浜城、隣駅の岡本城、車なら滝田城も。


水往来付近
城下遠望
横穴墓
「水往来」付近
城下遠望

無数の横穴墓(ヤグラ):
房総の城郭といえばコレ!不気味です。
腰曲輪
堀切
主郭
腰曲輪群:
畑に転用されていますが、郭取りは明瞭です。
主郭手前の掘切
規模はそれほどでもありません。

稲村城の主郭

正木様
遠望
解説板
正木様:
近くに住む正木氏の末裔の方々が先祖を祀った祠だそうです。
稲村城遠望
城址解説板
(クリックすると大きく見られます)


感 想

 地元の方々により、城址はしっかりと整備されていて、見応えのあるお城でした。千葉県の中でも、「ハズせないお城ベスト5」に入るのではないでしょうか。主郭からの眺めも良いですし、何と言っても里見氏を語る上で欠かせない、安房支配の重要な拠点です。館山城の博物館で情報を入手した後に稲村城・・・がおすすめコース。車でなら、犬掛や滝田城も遠くはなく、どちらも「南総里見八犬伝」に関係する場所なので、かなり楽しめると思います。自分の場合は、後になって、「稲村城、良かった〜!もう一度行きたい!」とジワジワ効いてきました。「里見氏好き」になったのも、このお城に行ってからです。後北条氏の城郭ような、圧倒される空堀やテクニカルな縄張りとは、また違った魅力が満載のお城です!

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